ちょっとズレてるのが一番強い、という考え方について。

ちょっとズレてるのが一番強い、という考え方について。

徹底的に「揃える」ことからくる美しさは確かにある。 ローランドさん的な、干場さん的な。 揃っていることの安定性、完全性に美を見出している、ということでしょう。

ただ、「かっこいい」という概念は複雑であって、「揃える」とは真逆のアプローチでも作り出すことができる。 例えば、西口修平さんのようなファッションを見るとね、ちょっとズレたところに美しさを見出しているように思えるんですね。

この「揃える」と「ズラす」の違いは、いくつか別の状況の例を挙げてみるとその違いを捉えやすい。

例えば、一年で一番熱い日は夏至(6月下旬)と言って良い。 太陽が最も長い時間、地を照らしているのだから。 だが、結果的には、お馴染みの通り8月なんですよね。 ピークの6月を過ぎてもなお、それなりに長い日照時間と共に、地表付近の温度が温められていき、結果として8月に気温の観点ではマックスを迎える、と。 言うまでもないが、8月という時期自体は、決して日照時間が長いわけではなく、むしろ日に日に短くなっていっている最中であると。

ここで言う、6月っぽい感じが「揃えている」ファッションで、 8月っぽい感じが「ズレている」ファッション。

この感じは、年周期の話ではなく、日周期の話でも同じことが言える。 だって、一番暑いのは12時じゃなくて、午後の1時から2時とか、多少太陽が傾き始めた頃でしょう。

他の状況の例も挙げてみたい。

剣道の日本一、最近では20代前半の優勝者も目立つが、なんだかんだでボリュームゾーンは30代。 ただし、骨だなんだ、肉体的なピークは紛れもなく20代とデータ的には明らかとも言えるかもしれないなかで、結果的に優勝するのは30代なんですよね。この不思議たるや。

このなんというか、理論的なマックスと、結果的なマックスの違い、とでも言えるのでしょうかね。

最後にこれは、アイドルの人気の話でも同じことが言えると思う。 本人たちのがむしゃらに積んできた努力の成果は一回12時(夏至)を迎えたとき、そのときの気温(=人気)はマックスではないんですよね。

14:00くらいになって、8月くらいになって、ブワーッと人がその才能に気づいて、集まってきて、金銭的にも一番の刈り入れどきを迎える、的な。


元記事URL: https://note.com/reitsuzuki/n/n487f46990565 公開日: 2023-05-30 17:00

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