なんとも贅沢な休日
なんとも贅沢な休日
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土曜日。
夕方に家を出て、ちょっと離れたコンビニに、ビールを買いに行くことにした。
実は明日も仕事。 今は、自分にとってもPJにとっても頑張りどき。 少なくとも今日は、あらかたタスクも消化したし休もう! そう思って、自分をオフラインにする装置=お酒を買いに行くことにしました。
https://note.com/tsukasa_ichinose/m/m9427bf6d581d
それにしても「夕方にコンビニに出かける」なんてことが過去にあったでしょうか。
僕は超インドアな人間ですから、夕方に散歩に出かけるなんてまずないんですよ。散歩するとしてもド深夜。最近してないけど。 基本的には用がなければ、いや、用があったってなるべく家から出ないようにしますからね。
だから、夕方の道を歩く行為は、日中さながらの緊張感を纏うことになるのです。 道には人が。買い物帰りの主婦、部活帰りの中学生、散歩中の老人、…。 色んな人に見られているようで、でも格好はラフだし、何だか小っ恥ずかしい気分になる。 恐らく自分だけが抱えているであろう緊張感を洗い流すように、Spotifyをまた開き、ビバップに切り替えた。
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歩いている途中、電話ボックスと図書館が見えた。 いつもの散歩では、主従関係は電話ボックスにある。 僕にとっての普段(深夜)の図書館は暗闇に溶け込んでいて、電話ボックスを引き立たせる背景としてしか存在をしていない。
そんな図書館が息をしていた。 人が出入りし、中はこうこうと暖色系の電気が灯っている。 中に人がいる”感じ”が、図書館の本来持つ雰囲気を表現していた。 とにかく、完全に主従が逆転している。 電話ボックスは、図書館の影に隠れるように詰まらなそうに突っ立っていた。
そうか、君も夜の方が元気なんだな。
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コンビニで350mlのビールを3種類カゴに入れる。 さっと会計を済ませて、帰り道。
行きよりも少し、夕方の道に慣れた。 遠くの世界が見える。 近くの電柱、屋根、電線に遮られながら望む、日没。
この小さな町からも、雄大な日没を拝むことができるんだ。 沈みゆく太陽が描き出す空模様は、複雑ながらも雲との調和が取れていて、それでいて暖かい。 これぞ、太陽の死に際の美学。
僕は向こうの世界の空気を取り込むように深呼吸した。
僕の体がオフラインになったのは実はこのときだった。 なんとも贅沢な休日でした。
元記事URL: https://note.com/reitsuzuki/n/na99daabc6645 公開日: 2022-10-27 17:00
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