トール・アイスとグランデ・ホット〜氷炎の誓い〜【3章・4章】

トール・アイスとグランデ・ホット〜氷炎の誓い〜【3章・4章】

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3章「禁じられた知識」

トール・アイスは自分の研究室で、意識の交錯から得た知識を書き留めていた。彼のメモにはラヴァリアの風景、感覚、さらにはグランデの情熱的な気持ちが詳細に記載されていた。

「あれは本当に現実だったのか…?」トールは一人つぶやきながら、レリックにラヴァリアの研究資料を見せた。

レリックはその内容に驚きの表情を隠せなかった。「これは… 私たちの次元には存在しない知識。トール、あなたは異次元と接触してしまったのですね。」

トールはうなずいた。「そして、彼女もまた私の存在を知っている。私たちが持つ知識は、互いに有益だと感じる。」

一方、ラヴァリアでも同様の場面が繰り広げられていた。グランデ・ホットはアンベラにクリスタリスの情報を伝え、その美しい氷の風景やトールの冷徹な性格について熱心に話していた。

アンベラは慎重に言葉を選びながら言った。「妹よ、これは新たな発見とは言え、異次元の知識を持つことは禁じられている。」

グランデは熱くなった。「しかし、私たちが持つ知識は新しい可能性を開くかもしれない。なぜそれを恐れるの?」

アンベラは困ったように頭をかきながら、説得しようとした。「それは危険だからよ。次元の境界を破ることは予測不可能な結果を招く。」

その夜、トールとグランデは再びリンクポイントを使って意識の通信を試みることになった。奇跡的にも、二人の意識は再び繋がり、深い会話が始まった。

「グランデ、私はあなたの次元の知識に興味津々だ。」

「トール、私もまた。私たちの知識を共有すれば、新しい発見や技術が生まれるかもしれない。」

通信が終わった後、二人は互いの次元の知識への興味と、お互いに感じる魅力への思いを胸に秘め、新たな研究の方向を模索し始めた。

この禁じられた知識の交換は、二人の間に深い絆を生むこととなる。しかし、その絆がもたらす未来には、想像を超える危険が待ち受けていた。

4章「危険な誘惑」

トールの研究室には多数の文献や図面が広がっていた。彼はリンクポイントを開く方法を模索し、幾つかの仮説を立てていた。そして、彼の目の前にはグランデからの手紙が届いていた。それは、彼女の研究や考え方、そして開かれたポイントに関する詳細な情報が書かれていた。

「物理的に会いたい…」その言葉が彼の心を掴み、共感の念を呼び起こした。トールはレリックに語った。「我々は新しい次元の開放を目指すべきだ。」

レリックは懸念を感じながらも、疑念を抱えつつ言った。「しかし、先生、それは禁じられていること。もし失敗すれば、クリスタリスは大きな危険に晒されるかもしれません。」

トールは冷静に返答した。「危険はある。だが、それは新しい知識や発見のためのリスクだ。」

ラヴァリアでは、アンベラが研究室を訪れる。グランデの熱意と情熱に触れ、彼女もまた興味を抱くようになっていた。しかし、その背後にはラヴァリアの安定を守る重大な役割が待ち受けていた。

アンベラは妹を真剣に見つめながら警告した。「グランデ、私たちが次元の門を開くというのは、まさに禁断の行為。それは私たちの世界にも大きな影響を及ぼすかもしれない。」

グランデは火を噴くような目で返答した。「しかし、私たちが新しい可能性を手に入れるチャンスもある。彼との出会い、彼の知識…これは私たちの未来を大きく変えるかもしれない。」

2人の間には確執が生まれていたが、グランデの心にはトールへの強い惹かれる気持ちが芽生えていた。

それから数週間、トールとグランデは互いに通信し続け、様々な研究データや情報を交換した。2人の間には、リンクポイントを安全に開くための手順や方法が練り上げられていった。

そして、ある日、グランデはトールに一つの提案を打ち出す。「もし、私たちが成功すれば、短時間だけリンクポイントを開けるかもしれない。そして、物理的に会うことができる。」

トールはその提案に胸の鼓動を早めることを感じた。「私も同じことを考えていた。リスクはあるが、それに見合う報酬もあるだろう。」

この危険な誘惑に駆られ、二人は禁断の研究を始めることとなる。それは、2つの次元が交錯する未知の領域への挑戦であった。


元記事URL: https://note.com/reitsuzuki/n/ne157abf6609f 公開日: 2023-09-27 18:00

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