バランス

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シンプルに生きるということ

人は何かに躓いたときに、初めて自分の在り方を見つめ直すものかもしれない。結局のところ、私たちの人生に必要なのは、驚くほどシンプルな要素だけなのだ。

毎朝六時に目覚め、ランニングシューズを履く。かつての自分なら、そんな生活は想像もできなかっただろう。しかし今では、この時間が一日で最も大切な瞬間となっている。舗装された道を走る足音、通勤前の静かな街並み、そして少しずつ明るくなっていく空。これらを感じながら走ることで、心が整理されていくのを感じる。

以前の私は、効率や成果を追い求めるあまり、運動というものを単なる健康維持の手段としか見ていなかった。しかし、実際に体を動かすようになって気づいたのは、運動には数値化できない価値があるということだ。たとえば、ジョギング後のシャワーは格別な心地よさがある。また、ウェイトトレーニング後の適度な疲労感は、その日の仕事への活力となる。

例えば睡眠。かつての私は、睡眠時間を削ることで生産性を上げようとしていた。しかし今では、質の良い睡眠こそが、すべての基盤になることを身をもって理解している。寝室の温度を調整し、就寝前のルーティンを大切にする。そうすることで、朝は自然と目が覚めるようになった。目覚まし時計の音で無理矢理起きる朝と、自然に目覚める朝とでは、その後の一日の質が大きく異なることを実感している。

これらの変化は、決して劇的なものではない。しかし、日々の小さな積み重ねが、確実に自分を変えていってくれている。たとえば、休日の過ごし方が変わった。以前は寝だめをしたり、溜まった家事を一気に片付けたりしていた。今では早朝からジョギングに出かけ、その後、近所の市場で新鮮な食材を買い、シンプルな朝食を作って楽しむ。そんな何気ない時間の過ごし方に、心からの充実感を覚えるようになった。

面白いことに、これらの習慣が身についてくると、仕事への向き合い方も自然と変わってきた。以前は常に「もっと」を求めていた。もっと効率的に、もっと生産的に、もっと完璧に。しかし今では、その時々でできる最善を尽くし、あとは自然な流れに身を委ねられるようになった。

この変化は、決して偶然ではない。運動、食事、睡眠という基本的な要素を大切にすることで、心身が本来あるべき状態を取り戻していったのだと思う。それは、人間が本来持っている自然な力を、ただ引き出しているだけなのかもしれない。

人生は意外なほどシンプルだ。必要以上に複雑に考える必要はない。日々の小さな習慣を大切にし、自分の身体に正直に向き合うこと。それだけで、自然と良い方向に向かっていけるのだということを。

これは決して、すべての答えを見つけたということではない。むしろ、シンプルに生きることの難しさを、日々実感している。それでも、この道筋が自分にとって正しいものだという確信は、日に日に強くなっている。この気づきを大切に、これからも一歩一歩、自分らしく歩んでいきたい。


元記事URL: https://note.com/reitsuzuki/n/n7dbeaa0a8849 公開日: 2024-11-17 14:06

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