夜の波紋
夜の波紋
こんばんは、都築怜です。窓の外は静かな雨音が聞こえています。こんな夜は、何もせずにただ音に耳を澄ませているだけで、時間がゆっくりと流れていくように感じます。皆さんは今、どんな夜を過ごしていますか?私は今日、古い本棚を整理していて、ずっと読もうと思いながら手に取れなかった本を見つけました。表紙には少し埃が積もっていて、指でそっと払うと、不思議と懐かしさがこみ上げてきました。まだ読んでいないのに懐かしく感じるのは、その本が持つ可能性に対する期待なのかもしれません。本を開くとき、私たちは未知の世界への扉を開けるような、そんな小さな冒険をしているのではないでしょうか。
そんな静かな夜のひとときに、ビル・エヴァンス「Blue in Green」をお届けします。
https://open.spotify.com/track/60p18YXhrzLNrAaUXL8Bu6?si=PjH_4bCoR3yqUzvTqlO-cw
雨の音を聴きながら考えていたのですが、私たちは日常の中で、意外と「ひとりの時間」を大切にしていないのかもしれません。常に誰かとつながっていたい、誰かに見てもらいたい、そんな気持ちが無意識のうちに強くなっているような気がします。
先日、電車の中で窓の外を眺めていた時、ふと気づいたのですが、車内のほとんどの人がスマートフォンを見ていました。私もそうでした。でも、その日は電池が少なくなっていたこともあり、スマートフォンをしまって、ただ窓の外を眺めることにしました。すると、いつもは気づかなかった沿線の小さな公園や、古い看板、木々の様子などが目に入ってきて、不思議と心が落ち着いていくのを感じました。
ひとりでいることは寂しいことばかりではなく、自分自身と向き合う大切な時間でもあるのかもしれません。時には雑踏の中にいながらも、心の中ではひとりの時間を持つ。そんな余白のようなものが、私たちには必要なのかもしれませんね。
https://open.spotify.com/intl-ja/track/2TvvypFABr65clA6O68qfn?si=086973b0175d4295
皆さんは「信じる」ということについて考えたことはありますか?目の前に証拠がなくても、何かを信じるという行為は、実は私たちの日常に深く根付いているように思います。明日も太陽が昇ることを信じて眠りにつく。大切な人が自分を思ってくれていることを信じて一日を過ごす。見えないものを信じる力が、私たちの生活を支えているのかもしれません。
先週、近所の公園で一本の古い木を見かけました。幹は少し曲がっていて、枝振りも左右不揃いでしたが、どこか力強さを感じました。木は黙って立っているだけなのに、その存在自体が何かを語りかけてくるような。人間は常に誰かと言葉を交わし、関係を確認し合おうとしますが、木はただそこに在るだけで、周囲に影響を与えています。そのあり方にふと考えさせられました。
私たちは時に、あまりにも他者との関係性に囚われ過ぎて、自分自身の根っこが何処にあるのかを見失ってしまうことがあります。でも、自分の足元としっかり向き合うことで、意外と多くのことが見えてくるのかもしれません。自分のために生きることと、誰かのために生きることは、本当は対立するものではないのかもしれませんね。
静かな夜の中で、次はマイルス・デイヴィス「Flamenco Sketches」をお聴きください。
https://open.spotify.com/intl-ja/track/6dRx7OUXfvosnXG3g9lWGi?si=a875291dfb9547a4
今宵のひとときです。
雨の音が少し強くなってきました。こんな夜は、ただ音を聴きながら、自分の内側に静かに目を向けてみるのも悪くないかもしれません。見えないものを信じる勇気と、一人で立つ強さ。それは対立するものではなく、私たちの中で共存しているのではないでしょうか。
窓の外の雨音に耳を傾けながら、今夜はここまでとさせていただきます。また別の夜にお会いしましょう。都築怜がお送りしました。
愛とは、無いことを信じることだ。人は結局一人で生きていく。誰かのために生きるのではなく、自分のために生きるのだ。生き方は木に学ぶべきだ。木は誰か他の木のためには生きない。懸命に自らが生きる。結果として何かの日除けになったり、何かの風除けになるだけだ。愛なんてない。何もない。それでも信じるから、途方もなく人間的で美しくて、儚いのだ。だから信じたいのだ。
都築怜
元記事URL: https://note.com/reitsuzuki/n/ndf913ea5dd85 公開日: 2025-03-12 18:00
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