明けないで夜

明けないで夜

はぁ、情けない。目が覚めて、時計を見たら、まだ丑三つ時。喉が渇いていたから、水を飲もうとして立ち上がった時には、もうあのことを考えていた。いや、考えてしまっていた。情けなくて、恥ずかしくて、苦しくて。もう一度布団に入るのが怖い。だって目を閉じると、また考えてしまうから。

スマホを開く。タイムラインの無意味な投稿の波に身を任せる。でも、たまに見かける誰かの何気ない一言に、またあっちの方向に思考が引っ張られていく。「いいね」を押す指が、震えているような気がする。気を紛らわすはずが、余計に意識が向いてしまう。そんな自分が情けない。

一杯やろうか。でも、これはよくない。分かってる。目を閉じると、思考が勝手に動き出す。枕の角度を変えても、体の向きを変えても、脳の中は同じところを堂々巡り。なんでこんなことしてるんだろう。何度同じ轍を踏めば気が済むんだろう。誰かのことを考えることが、こんなにも、苦しい。

だから一人でいることを選んだはずなのに。ずっとそうやってきたはずなのに。ツケを返すみたいに、後悔からくる痛みにじっと耐える。けど、なんでこんなに利子が高いんだ。ため息が漏れる。気絶に近いまどろみと、突然の目覚めを何度も繰り返す。時計を見るのが怖い。まだ夜が終わらない。

ベッドの中で、体を丸める。子供の頃みたいに、布団を頭まで被る。でも、何も変わらない。むしろ、暗闇の中で、思考はより鮮明になっていく。なんでだろう。どうしてだろう。答えの出ない問いを、何度も何度も繰り返す。

情けない。この言葉を、今夜何度目に呟いただろう。窓の外は、まだ暗い。時計は容赦なく時を刻む。今日は朝からHIITをやろう。体を追い込めば、少しは紛れるかもしれない。でも、それも逃避なんだろうな。分かってる。全部分かってるのに、どうにもならない。

頭が痛い。胸が痛い。心が痛い。全部、自業自得なんだ。分かってる。なのに、どうしてこんなに苦しいんだろう。誰かに話したい気持ちと、誰にも知られたくない気持ちが、胸の中でぶつかり合う。そして、また目が覚める。まだ、夜は終わらない。

はぁ、情けない。苦しさで眠れない夜を過ごした。お酒に頼って眠りにつき、意外にもスッキリ起きれたなと思って時計を見たらまだ丑三つ時。起きた瞬間にはあのことをもう思い出してしまっていた。情けなくて、恥ずかしくて、苦しくて。もう一度目を閉じるのは怖い。だって目を閉じると考えてしまうから。TLのどうでもいいコンテンツに埋もれるしか他なく、気絶にも近いうたた寝をなん度も繰り返し、何度も繰り返し、朝を迎えた。はぁ、情けない。この種の苦しみ、懐かしさなんて感じない。というかいつまでこんなことやってるんだよ。誰かのことを考えることは酷く苦しい。だから1人になってずっとやってきたのに。何かのツケを返すように、後悔からくる痛みにじっと耐える。それにしても利子高すぎるだろ。そんな自分に喝を入れるがごとく、これからHIITをやる。でも良い。もう良いよ。いや、良くはない。

都築怜


元記事URL: https://note.com/reitsuzuki/n/n5d14bccc43ec 公開日: 2025-02-14 18:00

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