映画「星の子」感想(ネタバレあり)
映画「星の子」感想(ネタバレあり)
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Netflixで「星の子」を見ました。
映画とか作品について話すみたいなことはやったことがない。
ただ少しだけ、今思ったことを書いておきたい。
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映画「星の子」感想(ネタバレあり)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
久しぶりに邦画を見た気がする。 アニメは邦画? 実写の邦画はいつ以来だろう、記憶にないくらい久しぶりに見た。
【追記】 そいや浅草キッド見てるわ。
やっぱり最近は、邦画以外を見ることが多いなぁ。 なんというか、作りが丁寧だなぁと思った、邦画って。 洋画の作り込みを僕の耳と目が堪能し切れていないからそう思うのかな。
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僕は塾講師として中学生に数学を教えていたことがあって。 だから、岡田将生さんの気持ちはよくわかる気がした。 生徒のこと、見えていないようで本当に見えてるんですよね。
あとは先生らしい表と裏の顔の区別。 先生もわかっているように、生徒だって気づくものなんですよね。
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ちーちゃんが先生にした両親に関する告白、その後の「嘘です」。 あの後のちーちゃんの涙は見るの辛かった。
けれど、あそこで「嘘です」と言えるちーちゃんに安堵している自分もいた。 だって、心の預け方、その度合いを自らの手で緩めたんですからね。 あれが彼女の失恋の始まりだったのかしら。
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ちーちゃんは元来の面食い。 ドンピシャの先生を前に、恋心がおさまらない。 溢れ流れてくる洪水のような気持ちはノートに流し込んで収めていた。
そして訪れる、ビッグイベント。 彼女は先生に激怒されます。
ノートへ流し込んでいた愛のリリースはバレていた。 そして、それが迷惑だと言われた。 更に、親の宗教を断定的に否定された。
彼女はここでも涙します。
ただ、先の「嘘です」事件とは涙の流れ方が質的に異なっているように見えます。
それは友達と彼女の馬鹿な彼氏が来て、ドロッとしたようなものを流してくれるような涙。
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少し気分を変えて、余談。
塾講師の経験から、学校の教科書がどんな内容で、どんなことを教えるか、とか、カリキュラムスピードとか、一応わかっているつもり。 だから時折見える数学の授業の内容が(もちろん学校にもよるだろうけれど、)概ね時期があっていてびっくりしました。 教え方、喋り方も所謂「数学の先生」的。 個人的には、少しルートの説明が引っかかったけど、やっぱり俳優さんってすごいなと思った。
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あと、大友康平さん演じるおじさんの感じね。
「ハナから”やばい人”認定しちゃっている感じ」 がちーちゃんには強烈な違和感に感じたのかな。
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多感ってこういうことか、と、 彼女らとは年代が違う僕は、「中学校3年生」という時期を少し俯瞰して見ることができた。
色んなものが風となって、綱の上に立つちーちゃんを執拗に追いかける。 後ろから時間が押してくる。 中学三年というのは、すごい時期だなぁと。
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ラストシーン目前。 両親に会えないことに良からぬ想像もふくらみ、不安が募るちーちゃん。 会えずに探していたのは母も同じだった。 家族愛はいつだって強くて美しい。
そして、ラスト。 3人で星を見たとき、 最初に「見えた」と言った両親は本当に星を見たのだろうか。 ちーちゃんには知る由もない。 見えているかもしれないし、本当は見えた気になってるだけかもしれない。
ただ、ちーちゃんはお風呂に入りたい。 大浴場の終了時間も迫るなか、とりあえず「見えた!」と言ってみたのかな。
「本当に?」という感じで微妙な顔をする両親にはちーちゃんがどう見えていたんだろう。
そして、 「3人で見ないと意味がないからもう少しいよう」 と父が提案する、彼女はしぶしぶアグリーする。
それは、父と母が見たい「流れ星」にではなく、 父と母への家族愛からくるもの。
流れ星が見えるかどうかはわからない。 宗教だからって、本当か嘘かもわからない。 受験だって受かるかどうかもわからない。
ただ今は、体を寄せ、温めてくれる父と母のそばにいよう。 そんな着地を最後にちーちゃんが見つけたような気がした。
全然見えないね、と3人で満点の星空を見つめながら映画は終わる。
元記事URL: https://note.com/reitsuzuki/n/na3e3c1e6ae33 公開日: 2022-06-13 17:00
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