東京駅<<<<品川駅

東京駅<<<<品川駅

改札を抜けて新幹線ホームへと向かう時、人は二つの選択肢の前に立つ。東京駅か、品川駅か。この選択は、単なる乗降地点の違い以上の意味を持っているように思う。

東京駅は、まるで都市そのものを具現化したような存在だ。幾筋もの線路が織りなすように広がり、無数の人々が行き交い、重厚な赤レンガの建築が歴史の重みを纏う。その壮大さは時として圧倒的で、人を戸惑わせる。ここには、都市の持つ可能性と複雑性が凝縮されている。

一方の品川駅は、まるで異なる性質を持つ。奥まった場所に用意された新幹線ホームは、端へ向かうだけの単純な動線を持つ。二本の線路は、行き先の選択すら最小限に抑えてくれる。この明快さには、都市の中に見出された一つの解答があるように感じる。

自分は断固として品川派だ。その理由を考えていくと、そこには都市との向き合い方についての一つの態度が見えてくる。複雑なものを受け入れ、その中で最適な道筋を見出していくのか。それとも、初めから単純な選択肢を選び取ることで、不要な混乱を避けていくのか。

方向音痴を自認する私にとって、品川駅の明快さは救いとなる。それは単に効率的だからではない。この選択には、複雑さを受け入れることを潔く諦め、自分に合った単純な解を選ぶという、ある種の覚悟のようなものが含まれているように思うのだ。

時には、壮大な可能性の森に分け入るのではなく、確かな一本の道を選ぶことにも意味がある。品川駅の新幹線ホームは、そんな思考を静かに促してくれる場所なのかもしれない。

ただし、他の地域に向かう時は、私も東京駅を選ばざるを得ない。この潔い諦めにも、どこか人生の真実が垣間見える気がして、思わず口元が緩んでしまう。

新幹線は、東京駅派と品川派に分かれると思うが僕は断然品川派。少なくとも僕みたいな人はきっと品川の方が合ってると思う。まず、東京駅は大きすぎて、よくわからない。品川は奥にこじんまりと入り口が用意されてる感じがわかりやすくていい。とにかく端に行くことだけ考えりゃいい。次に、東京駅はホームが多すぎる。品川はシンプルに2車線のみ。そのうちの1車線は東京行きなので使わない。僕みたいな地図の読めない方向音痴ブタ野郎(「言い過ぎぃ!」と、よしもと芸人ジョックロック風に)でも間違えようがない。他の地域に行きたい場合は致し方なく東京に甘んじるが、基本品川で良い。

都築怜


元記事URL: https://note.com/reitsuzuki/n/n8f81b67286c3 公開日: 2025-02-10 18:00

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