しっぺ返し。

19から21歳くらいの頃、今思えば自分はだいぶとんがっていた。

中堅〜大御所芸人が「昔ギラギラしていた頃…」なんていう思い出話をよく聞いていたが、しっかりとその意味を僕は理解できていなかった。

確かに僕は、あのときギラギラしていたのだった。

ギラギラすることは、良い面と悪い面がある。

悪い面について言えば、不必要に人を傷つけてしまっていたことがあったんだと思う。

当時、自覚がなかっただけに、「あったんだと思う」としかいえないが。

自分の価値観、正義、論理を他人に押し付けてしまっていたのだ。

そして、「私は最強」いや「最強になれる」と信じて疑っていなかったのだ。

そんな僕も、もう少しだけ大人になり、僕よりも更に若い”ギラギラ”した人と接する機会ができる。すると、その人を見て、すごく昔の自分を見ているようだと思うことがある。が、その人に僕はそんなことを言えない。

言ったところでその言葉は届かない。きっと、「昔の俺だなんて、そんなわけないだろう。ふざけんな!」と思うだろう。

そういう人間に、すごく鋭利な言葉を投げられると、ちゃんと傷つく。

コミュニケーションを取るのが怖くなる。

ただ、きっと僕も同じ恐怖を誰かにさせていたのだ。

暴論を振るっては、誰かを傷つけてきたのだ。

この事実に気づいたとき、僕は少し楽になれた。

それは今になって、あの頃のダメだった自分の罪をほんの少しでも償えているような気分になれるから。絶対に僕が傷ついてるよりも多くの人を傷つけてきた確信めいたものがある分、その傷に対して何の反論も浮かばない。

今は、このままで良い。


元記事URL: https://note.com/reitsuzuki/n/nf4236d345ab8
公開日: 2024-03-18 18:00