時間の使い方

小中学生の頃、大きくて重たいものを運ぶのは大抵、男子の役目だった。

体育の授業の高跳びの深くて大きなマット。
学芸会の大道具。
運動会の本部テント。

男子諸君、あのとき自分が支えているはずの物が妙に軽かったこと、あるいは異常なまでに重たかったことがあっただろう。

恐らく、その物体自体の重心の位置なのか、あるいは若干でも傾斜の場所だったからなのか、あるいは持っている手の位置なのか。

大きな荷物を、みんな等しい負荷で抱えられることはなぜか、なかった。
今思うと興味深いのが、自分が「当たり」なのか「ハズレ」なのか、持ってみないとわからないことだ。

負荷を軽くすることもできないし、重くすることもできない。
ただ与えられた負荷を受け入れるだけ。

なんだか、世界の1つの真理を表出しているような気がする。

つまりはこの世界、「誰かが楽をしているとき、その裏で誰かが大変な思いをしている」と。

MECE


学生の頃に「MECE」の考え方を知ってから、「軸」というものを意識するようになった。

>MECEについてその直接的な言葉の意味と、例えばどういうことかの事例(ジェネラルな話題がいい)を2-3個出しながら、簡潔な文章でまとめて。

prompts

MECEは「重ならず、漏れがない」分け方のことです。
要素同士がぶつからず、全部集めるとちょうど全体になる状態を指します。
コツは、境界のルールを先に決めることです。
たとえば、日本の都道府県で全国を分けると、一つの場所は必ず一つの都道府県だけに属し、全国を漏れなく覆います。
血液型をABOの四つで分けるのも同じで、一人はどれか一つだけに当てはまり、全員が必ず入ります。
時間なら「0:00–11:59を午前、12:00–17:59を午後、18:00–23:59を夜」と決めておけば、どの時刻も一か所にしか入らず、一日の全てをカバーできます。
こんなふうに「重複しない」「取りこぼさない」を両立させるのがMECEです。

GPT-5(thinking)

MECEといえばもっぱら、ビジネスの領域で用いられることが多い概念であるが、それこそ例えば売上についても、「単価」×「個数」ということで分解することもできるし、「そのジャンルにおける総需要」×「パイ」ということでも計算できるかも知れない。

あるいは、「チャネル別での売上の足し算」、みたいなことでも考えられる。

時間の使い方


時間もいろんな切り方がある。

ここで1つ、「なんのために使う時間か」という軸によるMECEな時間の分解を提案してみたい。

すると3つに分けられる。

  • 1人称(I):自分のために使う時間
  • 2人称(You):あなたのために使う時間
  • 3人称(He or She, They, It):誰か/何かのために使う時間

2人称は、家族や恋人や友人。
3人称は、仕事、会社の同僚や上司、趣味

このバランスを考えてみると、自分がどこで楽をしているのか、どこで大変な思いをしているのかが分かる気がする。

例えば、子供の頃、家族(You)のために使う時間は限りなく0だった。
洗濯、料理、掃除・ゴミ出し。
母親、あるいは父親に、負荷がかかっていた。
その分、僕は存分に1人称あるいは3人称の時間をたっぷりと肥やしていた。

端的に、大人になることは、2人称の時間を増やしていくことだ。
しかし、1日は24時間しかない。
何かが増えれば何かが減る。
そこで登場する考え方がオーバーラップだ。

MECEの話をしていて、オーバーラップという結論になるのも変だが、それしかない。
要するに、あなたのためになっていて、同時にそれが自分のためになっている時間の使い方、とか。

誰かが享楽に甘んじているとき、誰かがその裏で苦しんでいるのだから。
だからこそ、苦しいときは、自分ごとにするのが良いのだ。

そうすれば、きっと少しは和らぐ。